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ハラール認証のお茶とノンアルコール飲料|お酒を出せない席で、乾杯の一杯をどうするか食材・仕入れ
2026年10月1日

ハラール認証のお茶とノンアルコール飲料|お酒を出せない席で、乾杯の一杯をどうするか

ムスリムのお客様をお迎えするとき、料理の対応は進んでいても「飲みもので何を出すか」で止まってしまう——そんな声をよく聞きます。お酒を提供できない分、ドリンクメニューが手薄になりがちだからです。この記事では、ハラール認証を取得したお茶と、乾杯にも使える本格的なノンアルコール飲料を紹介します。 お茶はハラールか — 基本と、例外になりやすいところ 結論から言えば、茶葉そのものはハラールです。緑茶・紅茶・烏龍茶・ハーブティーいずれも、原料に問題はありません。 では、なぜ確認が必要になるのか。問題は茶葉以外の部分にあります。 お茶・飲料で確認したい3つのポイント ① 香料・フレーバーフレーバーティーの香料は、アルコールを溶媒として抽出していることがあります。ピーチティー・アールグレイなど、香りづけされた製品は確認が必要です。 ② 発酵飲料のアルコール分発酵を伴う飲料は、製法によって微量のアルコールが生じる場合があります。「ノンアルコール」と明示されているか、認証を取得しているかが判断材料になります。 ③ ブレンド茶の副原料健康系のブレンド茶には、ゼラチンや動物由来成分が含まれることがあります。茶葉以外に何が入っているかの確認を。 裏を返せば、シンプルな茶葉や認証取得品を選べば、お茶はムスリムのお客様に出しやすい飲みものだということです。 一番の課題は「乾杯の一杯」 実務で本当に困るのは、普通のお茶ではありません。食事の場にふさわしい、きちんとした一杯です。 コース料理でお酒を飲まないお客様に、ウーロン茶やオレンジジュースしか出せない。会食の乾杯で、ひとりだけ手持ち無沙汰になってしまう——。料理は満足いただけても、ここで体験の質が落ちてしまいます。 この課題に対する選択肢が、近年出てきました。 JAPANESE CRAFT KOMBUCHA — 嗜むためのノンアルコール 大阪・堺の老舗茶舗つぼ市製茶本舗が手がける発酵茶飲料です。茶鑑定士が厳選した一番茶のみを100%使用し、特殊加工した信楽焼の壺で三次発酵。香りを活かすため非加熱で仕上げられています。 名前は「KOMBUCHA(コンブチャ)」ですが、日本の「昆布茶」とはまったく別物です。お茶を発酵させた飲料を指す、国際的な呼び名です。 ハラール対応として評価できる点 ✅ ノンアルコール飲料として設計・販売されている ✅ NAHA(日本アジアハラール協会)認証を取得...

ハラール酢の選び方|「お酒から作るのに大丈夫?」に答える、寿司・中華向け業務用ラインナップ食材・仕入れ
2026年10月1日

ハラール酢の選び方|「お酒から作るのに大丈夫?」に答える、寿司・中華向け業務用ラインナップ

「酢はお酒から作るから、ムスリムは食べられないのでは?」——これは実際によく受ける質問です。結論から言えば酢は多くの場合ハラールとして扱われますが、理由を知らないと説明できません。この記事では、酢がハラールとされる考え方と、寿司・中華・ドレッシングで使える業務用ラインナップを整理しました。 酢はハラールなのか — アルコールとの関係 醸造酢は、米やりんごなどの原料をまずアルコール発酵させ、そのアルコールを酢酸発酵させて作ります。「途中でお酒になるなら、ハラールではないのでは」と考えるのは自然な疑問です。 しかしイスラム法の伝統的な考え方では、酒が酢に変化したものは許されるとされています。重要なのは「最終的に何になっているか」であり、完成した酢には酔わせる作用がないためです。 実際、食酢は世界中のムスリム圏で日常的に使われており、各国のハラール認証機関も食酢を認証対象として扱っています。 ただし、確認しておきたい点もあります ① 原料が何か米酢・りんご酢のように原料が穀物や果実のものは判断が明快です。一方、ワインビネガーのように酒そのものを原料とする酢は、解釈が分かれることがあります。 ② アルコールが残っていないか製品によっては風味づけのために酒精が加えられていることがあります。原材料表示の確認が必要です。 ③ 合わせ酢・調味酢の副原料すし酢・ぽん酢のような調味酢は、だし・エキス類が加わります。動物由来原料が入っていないかの確認が要ります。 つまり、「酢だから大丈夫」ではなく「どの酢か」で判断するということです。認証を取得した製品であれば、ここまで審査を通過しています。 酢選びの3つのポイント ① 原料で選ぶ米酢は和食全般に、りんご酢は洋食・ドリンクに向きます。原料が明確なほど、お客様への説明もしやすくなります。 ② 「素の酢」か「調味酢」かを決める自分で合わせるなら純米酢、工程を減らすなら合わせ酢(すし酢)。提供スピードと味の調整幅のトレードオフです。 ③ 容量を使用量に合わせる酢は開封後の風味変化が比較的穏やかですが、使い切れる容量を選ぶほうが品質を保てます。 HALAL ICHIBA のハラール酢ラインナップ 横井醸造工業・福岡醤油店の認証取得品を取り扱っています。横井醸造工業は業務用食酢の専門メーカーで、寿司店向けの合わせ酢に強みがあります。 ① 純米酢 — 和食の基本...

ハラールだしの選び方|かつお・昆布・煮干しの違いと業務用の使い分け食材・仕入れ
2026年10月1日

ハラールだしの選び方|かつお・昆布・煮干しの違いと業務用の使い分け

和食の味を決めるのは「だし」です。しかしハラール対応で見落とされやすいのも、このだし。醤油や食肉は気をつけていても、だしの原材料までは確認していない——そんなケースは少なくありません。この記事では、だしがハラール対応で問題になる理由と、用途別の選び方を整理しました。 なぜ「だし」でハラール対応が必要になるのか かつお節も昆布も煮干しも、素材そのものはハラールです。鱗のある魚はイスラム法上も問題なく、海藻も同様です。 では何が問題になるのか。市販のだし製品に含まれる「それ以外の原材料」です。 だし製品で確認したい3つの原材料 ① 酒精・アルコール風味づけや保存目的で添加されていることがあります。発酵由来ではなく「添加されたアルコール」は、ハラールの判断で問題になりやすい部分です。 ② 動物由来のエキス・油脂「チキンエキス」「ポークエキス」「動物油脂」などが混ざっている製品があります。特に洋風・中華系のだしは要注意です。 ③ 調味料(アミノ酸等)の由来原料や製造工程によって判断が分かれることがあります。認証を取得している製品であれば、この点まで審査を通過しています。 つまり「かつおだしだから大丈夫」ではなく、製品として何が入っているかを確認する必要があるということです。 だし選びの3つのポイント ① 認証の有無と認証機関を確認する国内では NAHA(日本アジアハラール協会)・JHA(日本ハラール協会)などの認証があります。訪日されるお客様の出身国によって、求められる認証が異なる場合があります。 ② 調理スタイルに合った形状を選ぶだしパック(手軽)・削り節(本格)・粉末の風味調味料(大量調理)で、現場での使い勝手がまったく違います。 ③ 「だし入り調味料」も一緒に考えるだし醤油・めんつゆのように、だしと調味料が一体になった製品を使えば工程を減らせます。 HALAL ICHIBA のハラールだしラインナップ 用途ごとに、形状の異なるだしを取り揃えています。 ① だしパック — まず試すならここから お湯に入れて煮出すだけ。計量も不要で、ハラール対応を始めたばかりのお店でも扱いやすい形です。 🏷️...

【業界動向】義務化に先手を打つ花王 - インドネシアでハラル対応日焼け止めを現地生産へ、狙うは世界18億人市場市場トレンド
2026年9月16日

【業界動向】義務化に先手を打つ花王 - インドネシアでハラル対応日焼け止めを現地生産へ、狙うは世界18億人市場

前回の記事(約1ヶ月後に迫るインドネシア「輸入食品ハラル義務化」第2段階)では、2026年10月18日に発効する新規制の内容をお伝えしました。では、実際に企業はどう動いているのか。 その先行事例が 花王 です。同社はインドネシアで ハラル対応の日焼け止めを現地生産する設備を新設し、義務化に真正面から対応。さらに現地開発の第1号商品として汗対策製品を投入し、世界18億人のイスラム圏市場への展開を視野に入れています。 📌 この記事でわかること 花王がインドネシアで進めるハラル対応の具体的な中身 2026年10月の義務化に対し、大手企業がどう先手を打っているか 急成長するASEAN日焼け止め市場の規模(2024年886億円→2029年1,563億円) 「食品以外」にも広がるハラル認証の実態と、日本企業への示唆 花王の動き - 報道の要点 ・花王が、世界最多のイスラム教徒を抱える インドネシア でハラル製品市場を深耕 ・現地の開発拠点を活用した第1号商品として 汗対策製品 を投入 ・2026年10月からの日用品ハラル認証義務化に対応し、既存工場に新設備を導入して ハラル対応日焼け止めの現地生産 を開始 ・ASEAN主要6カ国の日焼け止め市場は 2024年時点で886億円、成長速度は世界市場の倍以上で 2029年に1,563億円 へ拡大する予測 ・インドネシアでの開発商品を、世界18億人のイスラム教徒がいる国々へ展開する構想 出典: 日本経済新聞「花王、ハラル認証でインドネシア深耕...

【業界動向】約1ヶ月後に迫る、インドネシア「輸入食品ハラル義務化」第2段階 - 日本の食品事業者が今すぐ確認すべきことハラール基礎・認証
2026年9月16日

【業界動向】約1ヶ月後に迫る、インドネシア「輸入食品ハラル義務化」第2段階 - 日本の食品事業者が今すぐ確認すべきこと

2026年10月18日、インドネシアで 「輸入食品を含む幅広い製品カテゴリのハラル義務化」第2段階 が発効します。約1ヶ月後の話です。この規制は、日本からの食品輸出だけでなく、化粧品・日用品・包装材まで幅広く影響し、日本の食品事業者・輸出業者にとって重要な対応期限となります。 過去記事(第2弾:MRA(相互承認)完了)で取り上げた「日本の認証がインドネシアで通用する時代」の続報として、いよいよ実際の運用フェーズに突入します。 📌 この記事でわかること 2026年10月18日発効「ハラル義務化第2段階」の対象と施行スケジュール 日本の食品輸出業者が影響を受ける具体的な範囲 BPJPH相互承認済みの日本5認証機関(NAHA・JHA他)の役割 SiHalal(インドネシア認証システム)登録の必要性と、企業が今すぐ着手すべき5ステップ 何が変わるのか - 施行スケジュールと対象 ハラル義務化のフェーズ整理 ・第1段階(2024年10月17日〜施行済み):食品・飲料・食肉処理製品(中規模・大規模事業者向け) ・第2段階(2026年10月18日〜):輸入食品・化粧品・日用品・包装材・医薬品原料 ほか ・実施機関:BPJPH(ハラル製品保証実施庁)がインドネシア政府の窓口 ・対象製品は「ハラル認証取得」または「非ハラル表示」のいずれかが義務化 出典: Food Diversity Today「インドネシア、2026年10月から輸入食品にもハラール制度を本格適用へ」、東京コンサルティンググループ「インドネシア ハラル認証義務化2026年10月17日から本格化へ」ほか なぜ「輸入食品」の追加が大きな意味を持つのか 第1段階(2024年)ではインドネシア国内の中規模・大規模事業者が対象でした。第2段階の 最大のポイントは「輸入食品」がスコープに含まれる ことです。 つまり、日本から加工食品・調味料・食肉・チーズ等を輸出する事業者にとって、インドネシア市場に商品を並べるための「必須要件」 になります。「ハラル対応が付加価値」の段階ではなく、「入り口の資格要件」...

【業界動向】マレーシア人気ブランド「Beryl's」がハラール認証チョコを日本で本格展開 - 逆方向の市場拡大が始まった市場トレンド
2026年9月2日

【業界動向】マレーシア人気ブランド「Beryl's」がハラール認証チョコを日本で本格展開 - 逆方向の市場拡大が始まった

これまで本シリーズでは「日本発ブランドの海外進出」を中心に取り上げてきましたが、今回は逆方向の話題です。マレーシアの人気プレミアムチョコレートブランド「Beryl's(ベリーズ)」が、ハラール認証済みチョコレートを日本市場で本格展開しています。輸入・販売代理店は株式会社ドウシシャ。2026年1月には東京・渋谷のMEGAドン・キホーテに特設売り場もオープンしました。 本記事では、この「マレーシア→日本」の流れが持つ意味と、HALAL ICHIBAの視点から見えてくる業界の変化を解説します。 📌 この記事でわかること Beryl'sというブランドの背景と、日本市場に本格上陸した理由 渋谷ドン・キホーテ特設売り場の位置づけ(インバウンドとの関係) 「マレーシア→日本」という逆方向の展開が持つ業界的意味 ハラール認証済み商品が「特別なお土産」から「日常買える商品」へ変わる流れ Beryl's とは - 1995年マレーシア発のプレミアムチョコ 発表・報道の要点 ・Beryl's(ベリーズ) は1995年にマレーシアで誕生したプレミアムチョコレートブランド ・世界 18ヶ国・地域 で展開、東南アジアを中心に高い認知度 ・全商品 ハラール認証 を取得 ・日本国内の輸入・販売代理店は 株式会社ドウシシャ(2022年から取扱開始) ・2025年11月から 全国の小売店 で日本限定商品を展開 ・2026年1月15日〜2月10日、MEGAドン・キホーテ渋谷本店に特設売り場 ・ドン・キホーテ限定フレーバーとして「ティラミス抹茶」「ティラミスマンゴー」「ティラミスストロベリー」ほか、全14品目(65g〜280g)を展開 出典:...

【業界動向】訪日ムスリム客が過去最高更新 - 東京ビッグサイトEXPOに600社集結、加速する飲食ハラール対応市場トレンド
2026年8月22日

【業界動向】訪日ムスリム客が過去最高更新 - 東京ビッグサイトEXPOに600社集結、加速する飲食ハラール対応

2026年8月4日から6日にかけて、東京ビッグサイト南展示棟で 「第2回インバウンドフードビジネスEXPO」 が開幕しました。約600社が出展、来場見込みは約45,000名。ハラルフード・ハラル認証サービスが正式な出展カテゴリとして掲げられ、「訪日ムスリム観光客への対応」が飲食業界の主要テーマとして明確に位置づけられた展示会です。 本記事では、この業界イベントの意味と、背景にある訪日ムスリム市場の急拡大、そして HALAL ICHIBA が果たす役割を解説します。 📌 この記事でわかること 第2回インバウンドフードビジネスEXPOの規模と、ハラール対応が主要テーマになった背景 訪日ムスリム観光客数の最新統計(マレーシア・インドネシアの伸び率) 日本の「ムスリムフレンドリー度」がGMTI 2026で急浮上した理由 2030年33兆円規模のムスリム旅行市場に向けた、飲食店・ホテルの実務対応 EXPO の要点 - 何が発表されたのか 報道・発表の要点 ・2026年8月4日〜6日、東京ビッグサイト南展示棟 にて開催 ・出展社数:約600社(併催展含む)、来場見込み 約45,000名 ・第1回(2025年7月)は 44,427名が来場した実績 ・主催:TSO International 株式会社 ・正式出展カテゴリに「ハラルフード」「ハラル認証サービス」が明記 ・併催展:CAFERES...

【業界動向】サイゼリヤ、世界初のハラール認証店舗をマレーシアで開店 - 大手外食チェーンが挑む20億人市場市場トレンド
2026年8月10日

【業界動向】サイゼリヤ、世界初のハラール認証店舗をマレーシアで開店 - 大手外食チェーンが挑む20億人市場

日本の大手外食チェーンが、本格的にハラール市場へ踏み込みました。サイゼリヤが2026年6月4日、マレーシアのクアラルンプールに1号店を開店。同社として世界初となるJAKIM(マレーシア・イスラム開発庁)のハラール認証取得を目指しています。将来的には100店舗計画、その先には世界20億人のムスリム市場が視野に入っています。 前回の第4弾では家庭用品大手・花王のインドネシア進出を取り上げましたが、今回はいよいよ「外食」の大手が動きました。日本の食産業全体がハラール市場に本気になってきていることを示す、象徴的なニュースです。 サイゼリヤ・マレーシア1号店 - 何が発表されたのか 報道の要点・2026年6月4日、クアラルンプールの AEON Mall Taman Maluri に開店・店舗規模:約223㎡・約130席・マレーシア人従業員約30人・サイゼリヤとして世界初のハラール認証取得店舗 を目指す・認証機関: JAKIM(マレーシア・イスラム開発庁)、営業開始後3〜4ヶ月で取得予定・初年度3店舗、将来的にマレーシア国内 100店舗 計画・価格帯は RM8.90(約360円)から、スパゲッティ・ボロネーゼやマルゲリータピザなど・現地限定メニューとして ルンダンソース(マレーシア伝統料理)を使ったピザ・パスタも展開 出典: 日本経済新聞「サイゼリヤ、マレーシア1号店を開店 ハラル認証目指す」、NNA ASIA、ビジネスジャーナルほか なぜマレーシアが「最初の一歩」なのか サイゼリヤがマレーシアを選んだのは偶然ではありません。マレーシアは「ハラールのハブ」として世界的に位置づけられている国です。 マレーシアの認証機関 JAKIM は、国際的に最も信頼性が高いハラール認証機関の一つとされ、多くのイスラム諸国が JAKIM 基準を受け入れています。つまり、JAKIM でハラール認証を取得することは、他のイスラム諸国への展開の「グローバルパスポート」を手に入れることを意味します。 マレーシア(人口の約60%がムスリム)で成功すれば、次に見えてくるのは...

【業界動向】ハラール対応の冷凍食品・ミールキットが拡大 - Spice meが日本アジアハラール協会(NAHA)認証を取得市場トレンド
2026年7月26日

【業界動向】ハラール対応の冷凍食品・ミールキットが拡大 - Spice meが日本アジアハラール協会(NAHA)認証を取得

ハラール食品業界で、また注目すべき動きがありました。金沢発のミールキット宅配サービス「Spice me」を運営する株式会社コノミーが、日本アジアハラール協会(NAHA)から冷凍食品・ミールキット計18品目のハラール認証を取得しました。 「ハラール対応のミールキットや冷凍食品」という選択肢が広がることは、飲食店だけでなく一般のご家庭にとっても大きな意味を持ちます。今回はこの業界ニュースを、和のハラール食品を扱う HALAL ICHIBA の視点から解説します。 📌 この記事でわかること Spice meが取得したハラール認証の内容と対象18品目 ハラール対応の冷凍食品・ミールキット市場が拡大している背景 日本アジアハラール協会(NAHA)が持つ国際的な相互認証の枠組み HALAL ICHIBAの取扱商品とハラール認証の関係 Spice me の NAHA認証取得 - 何が発表されたのか 報道の要点 ・株式会社コノミー(石川県金沢市)が運営する「Spice me」が、2024年4月21日付で日本アジアハラール協会(NAHA)のハラール認証を取得 ・認証対象は 冷凍食品15品目 + ミールキット3品目 = 計18品目 ・トスカーナ風煮込みチキン、スリランカ風チキンカレー、ベジタリアンシチュー、地中海風タラのシャクシューカ、レンコンのヘルシーハンバーグ...

【業界動向】日本のハラール認証がインドネシアでも通用する時代へ - JETROが伝える業界の変化ハラール基礎・認証
2026年7月17日

【業界動向】日本のハラール認証がインドネシアでも通用する時代へ - JETROが伝える業界の変化

ハラール食品の流通が国境を越えて広がる中、日本のハラール認証にとって大きな節目となる出来事がありました。JETRO(日本貿易振興機構)の報道によれば、インドネシア政府機関「BPJPH」が、日本のハラール認証機関3社と相互認証(MRA)を締結したのです。 この動きは、和のハラール食品を扱う私たち HALAL ICHIBA にとっても重要な意味を持ちます。今回はこの業界ニュースを、実際に認証機関と取引を持つ立場から解説します。 相互認証(MRA)とは - なぜ重要なのか 相互認証(Mutual Recognition Agreement / 略して MRA)とは、ある国のハラール認証機関が発行した認証を、他国の政府機関が有効と認める仕組みです。 これがあることで、たとえば「日本で認証を受けたハラール食品を、そのままインドネシアでも販売できる」という道が開けます。逆に、MRAがなければ、輸出のたびに現地機関で改めて認証を取得する必要があり、手続きの負担が大きくのしかかっていました。 報道の要点 ・2024年10月、インドネシアで開催された国際会議「H20 Halal World 2024」でMRA署名式が実施 ・世界51機関のハラール認証機関が参加 ・日本からは JHA(日本ハラール協会)・JMA(日本イスラム教徒協会)・MPJA(ムスリム・プロフェショナル・ジャパン協会) の3機関がBPJPHとMRAを締結 ・NAHA(日本アジアハラール協会) もMRAに向けた手続きを進行中 ・インドネシアBPJPH認証製品は530万点(2019年から8倍増)、処理期間も10ヶ月→21日と大幅短縮 出典: JETROビジネス短信「インドネシアが日本のハラール認証機関3機関との相互認証(MRA)を完了」(2024年10月22日) 今回の締結が持つ...

【業界動向】日本のハラール食品市場、2034年までに年平均7.78%成長 - なぜ今、和のハラール食品なのか市場トレンド
2026年7月11日

【業界動向】日本のハラール食品市場、2034年までに年平均7.78%成長 - なぜ今、和のハラール食品なのか

市場調査会社「株式会社マーケットリサーチセンター」が2026年3月に発表したレポートによると、日本のハラール食品市場は2026年から2034年にかけて年平均成長率(CAGR)7.78%で拡大すると予測されています。日本におけるハラール食品への関心が加速していることを示す象徴的な数字です。 今回はこのニュースを、実際に国内でハラール認証食品を取り扱う立場から解説します。 報道の要点 ・日本のハラール食品市場は 2025年に 1,735億米ドル 規模と推定 ・2034年には 3,474億米ドル に達すると予測(同社調査による) ・2026-2034年の年平均成長率(CAGR) 7.78% ・成長要因: ホスピタリティ・フードサービス業界での採用増加、多文化受容の向上、食品表示規制の明確化 など 出典: newscast.jp「ハラル食品の日本市場(2026年〜2034年)」(2026年3月26日 株式会社マーケットリサーチセンター) なぜ、いま「和のハラール食品」なのか ハラール食品市場の成長は世界的な流れですが、日本発のハラール食品には独自の背景があります。以下の3つが、この成長を後押しする軸です。 ① 訪日ムスリム観光客の増加 コロナ禍を経てインバウンドが回復し、東南アジア(マレーシア・インドネシア)・中東からのムスリム観光客の来訪が本格化しています。「日本で日本食を楽しみたい、でもハラール対応が必要」というニーズが、飲食店だけでなく、お土産・EC販売にも広がっています。 ② 国内ムスリム居住者・二世の需要 留学生・技能実習生・駐在員として日本に住むムスリムの方が増加。日常の買い物に 「和の調味料をハラール認証で」 という声が確実に増えています。 ③ アジア諸国への輸出機会...

ムスリム対応メニューの作り方【飲食店向け】メニュー開発
2026年5月11日

ムスリム対応メニューの作り方【飲食店向け】

「ムスリム対応メニューを作りたいが、何から手をつければいいかわからない」——そう感じている飲食店オーナーは多いです。実は、すべてのメニューを変える必要はありません。まず1品作って発信するだけで、ムスリム旅行者のアンテナに引っかかるようになります。この記事では、飲食店が今日から実践できるメニュー開発の手順を具体的にまとめました。 STEP 1:使用食材の棚卸しをする 最初にやるべきことは、現在使っている食材を把握することです。新しいメニューを作る前に、既存メニューのどれがハラール対応できるかを確認します。 棚卸しチェックリスト 肉類:鶏肉・牛肉・羊肉はハラール認証済みか。豚肉・豚由来成分(ラード・ゼラチン)が混入していないか 調味料:醤油・みりん・料理酒にアルコールが含まれていないか。ハラール認証済みのものに切り替えられるか だし・スープ:豚骨・豚由来の出汁を使っていないか。かつお・昆布・野菜ベースに変更できるか 加工食品:ソーセージ・ハム・ゼラチン入り食品に豚由来成分が含まれていないか 調理器具・油:豚肉を調理した器具・油と共用していないか この棚卸しをするだけで、案外そのまま使えるメニューが多いことに気づく飲食店が多いです。野菜料理・豆腐料理・魚介料理などは比較的対応しやすい傾向があります。 STEP 2:切り替えが必要な食材を特定する 棚卸しの結果、主に切り替えが必要になるのは以下の食材です。それぞれ代替品があります。 切り替え対象 代替品・対応方法 醤油 ハラール認証済み醤油(キッコーマン・丸十大屋・福岡醤油店など)に切り替え みりん・料理酒 ハラール認証済みみりん風調味料(煮切り)、または砂糖+少量の米酢で代用 豚肉・豚骨スープ ハラール認証済み鶏肉・牛肉に変更。スープは鶏ガラ・昆布・野菜ベースに ラード・豚由来の油 ハラール認証済み植物油に変更 豚由来ゼラチン 寒天・植物性ゼラチン(カラギーナン・ペクチン)に変更 STEP 3:1品目のハラール対応メニューを作る 最初から全メニューを変える必要はありません。まず1品、完全にハラール対応できるメニューを作ることが重要です。業態別の取り組みやすい1品を参考にしてください。 🍜...