食材・仕入れ約5分で読めます

ハラール鶏肉の選び方|「種鶏」「親鶏」とは何か、部位別の使い分けと加工品の活用

ハラール鶏肉の選び方|「種鶏」「親鶏」とは何か、部位別の使い分けと加工品の活用

この記事でわかること

  • 「種鶏」「親鶏」と、一般的な若鶏(ブロイラー)の違い
  • 硬めの鶏肉が向く調理と、向かない調理
  • 部位別(ささみ・胸肉・モモ)の使い分け
  • 仕込みを減らしたいときの加工品という選択肢

ハラール対応を始める飲食店が、最初に仕入れる肉はたいてい鶏肉です。牛より価格が手頃で、使えるメニューの幅も広い。実際、HALAL ICHIBA でも鶏肉は最もよく動いている商材です。

ただ、ハラール鶏肉には一般的な鶏肉と違う点があります。商品名に「種鶏(しゅけい)」「親鶏(おやどり)」と書かれていることが多いのです。

これを知らずに仕入れて、「思ったより硬い」となるケースがあります。品質の問題ではなく、鶏の種類が違うからです。ここを押さえておけば、むしろ強みとして使えます。

📌 この記事でわかること

  • 「種鶏」「親鶏」と、一般的な若鶏(ブロイラー)の違い
  • 硬めの鶏肉が向く調理と、向かない調理
  • 部位別(ささみ・胸肉・モモ)の使い分け
  • 仕込みを減らしたいときの加工品という選択肢

「種鶏」「親鶏」とは何か

スーパーで売られている鶏肉のほとんどはブロイラー(若鶏)です。食肉用に改良された品種を、おおむね50日前後で出荷します。肉質が柔らかく、クセが少ないのが特徴です。

これに対して「種鶏」「親鶏」は、役目を終えた成鶏を指します。

3つの違い

  • ブロイラー(若鶏) ── 食肉用。生後50日前後。柔らかくクセが少ない
  • 種鶏 ── ヒナを産ませるための親鳥。役目を終えて食肉になる
  • 親鶏 ── 採卵を終えた成鶏。飼育期間が長い

長く生きた鶏なので、肉質が締まっていて噛みごたえがあり、味が濃い。若鶏の「柔らかさ」とは別の方向の良さを持っています。

向く調理、向かない調理

違いがはっきり出るのは火の入れ方です。

そのまま焼くと硬くなります

種鶏・親鶏を若鶏と同じ感覚でグリルやソテーにすると、噛み切りにくくなります。これは失敗ではなく、素材の性質です。

加熱時間を長くとるか、繊維を断つ処理をすると本領を発揮します。

得意な調理

  • 煮込み・スープ ── 旨味が強く出ます。鶏のだしを取るなら若鶏より向いています
  • 挽肉 ── 繊維を断つので硬さが気になりません。味の濃さだけが残ります
  • カレー・シチュー ── 煮崩れしにくく、形が残ります
  • 薄切り・そぎ切り ── 繊維を短く切れば炒め物でも使えます

ひと工夫が要る調理

  • 唐揚げ ── 下味に漬ける時間を長めに。削ぎ切りにすると食べやすくなります
  • グリル ── 低温でじっくり火を入れる、または下処理で叩く

部位別の使い分け

HALAL ICHIBA では南薩食鳥の国産ハラル鶏を取り扱っています。部位ごとの特徴はこうです。

🏷️ HALAL ICHIBAで購入できます
ハラル種鶏ささみ(国産)

ハラル種鶏ささみ(国産)

南薩食鳥

¥632

最も扱いやすい部位。脂が少なく、サラダ・和え物・蒸し物に。削ぎ切りにすれば硬さも気になりません。

商品ページを見る →
🏷️ HALAL ICHIBAで購入できます
ハラル種鶏胸肉(国産)

ハラル種鶏胸肉(国産)

南薩食鳥

¥758

価格と使い勝手のバランスが良い定番。挽肉にする、煮込む、薄切りにするのが向きます。

商品ページを見る →
🏷️ HALAL ICHIBAで購入できます
ハラル親鶏モモ肉(骨なし)

ハラル親鶏モモ肉(骨なし)

南薩食鳥

¥1,769

旨味が最も濃い部位。カレー・煮込み・スープのベースに。骨なしなので仕込みが楽です。

商品ページを見る →

はじめて使うならささみか胸肉から入るのが無難です。モモ肉は旨味が強いぶん個性もあるので、煮込み系のメニューが決まってからのほうが使いこなせます。

仕込みを減らしたいなら加工品

「硬さの扱いを考えるのが面倒」「厨房の人手が足りない」という場合は、加工品から入るのが現実的です。下処理が済んでいるので、加熱するだけで提供できます。

🏷️ HALAL ICHIBAで購入できます
ハラルチキンハム

ハラルチキンハム

南薩食鳥

¥900

スライスしてそのまま出せます。サンドイッチ・サラダ・前菜に。仕込みゼロで一品追加できます。

商品ページを見る →
🏷️ HALAL ICHIBAで購入できます
ハラルビーフ入りチキンハンバーグ

ハラルビーフ入りチキンハンバーグ

南薩食鳥

¥1,467

焼くだけ。ランチの主菜やお子様向けメニューに使いやすい。

商品ページを見る →
🏷️ HALAL ICHIBAで購入できます
ハラルビーフ&チキンソーセージ 1kg

ハラルビーフ&チキンソーセージ 1kg

南薩食鳥

¥3,468

朝食・付け合わせ・ピザのトッピングまで幅広く。業務用1kgサイズ。

商品ページを見る →

ブラジル系のリングイッサ(生ソーセージ)も扱っています。香辛料が効いていて、そのまま焼くだけで主菜になります。

🏷️ HALAL ICHIBAで購入できます
LINGUICA HALAL MIX (CHICKEN+BEEF) 700g

LINGUICA HALAL MIX (CHICKEN+BEEF) 700g

ムンドグローバル

¥1,312

鶏と牛の合挽き。ブラジル式の粗挽きソーセージで、食べごたえがあります。

商品ページを見る →

どこから揃えるか

ハラール対応を始めるとき、肉だけ揃えてもメニューは完成しません。調味料が対応していないと、結局お客様は食べられないからです。

優先順位をつけるならこうなります。

  1. 鶏肉(本記事) ── 主菜の軸
  2. 醤油 ── 卓上にも厨房にも要る
  3. だし ── 和食なら必須
  4. たれ・ソース ── 焼肉のたれ、ぽん酢など

メニュー全体の組み立てはムスリム対応メニューの作り方に、よくある疑問はハラールのよくある誤解Q&Aにまとめています。

なぜハラール鶏肉は種鶏・親鶏が多いのか

最後に、よく聞かれる点に触れておきます。

ハラール食肉は、イスラム法に沿った方法で処理する必要があり、対応できる処理施設が限られています。第10弾で取り上げたように、和牛ではマレーシア向けに輸出できる認定施設が国内に3施設しかありません。

鶏も事情は似ていて、大量生産のブロイラーラインとは別の体制で処理されることになります。供給量が限られるぶん、流通するハラール鶏肉は一般の若鶏より種類が偏りやすいという構造があります。

裏を返せば、種鶏・親鶏の特徴を理解して使える店は、仕入れの選択肢が広がるということでもあります。煮込みやスープで勝負するメニューなら、むしろこちらのほうが向いています。

まとめ

ハラール鶏肉は「種鶏」「親鶏」── つまり成鶏であることが多く、一般的な若鶏より肉質が締まっていて味が濃いのが特徴です。

そのまま焼くと硬く感じますが、煮込み・スープ・挽肉では強みになります。はじめて使うならささみか胸肉、仕込みを減らしたいならハム・ソーセージ・ハンバーグといった加工品から入るのが確実です。

肉が決まったら、次は調味料です。鶏が揃っても醤油が対応していなければメニューは完成しません。食肉の仕入れガイドと合わせてご覧ください。

→ 商品一覧を見る

Kolomの一覧へ